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「 やっちまった 」
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い…勢いで書いてしまいましたorz
別ジャンルなんでワンクッション!!

http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=274089

でも、日記見返したら昔バトンで叫んでた自分がいました…(吐血)


双児でもなければ、血のつながりもない。
なのに君は、痛覚までも僕を縛る。




『もし君が心臓を打ち抜かれたら
      やっぱり僕の胸も痛むのだろうか?』





走る激痛。一瞬。
しかし、次に息つく後には霧散していた。

「―――?」

錯覚のような感覚に、腕を二、三度振れば
骨と肉と神経が、正しく等しく動く様

断ち切られるような痛みは
焼け爛れるような痛みは
勿論、ない。

疲れているのかと首を傾げ、返却された図書を書架に戻していると

バタバタバタ

静寂を破る幼い足音
無言委員長が縄を手繰るより早く

「雷蔵先輩、大変ですっ!!」

下級生/きり丸 の声が

「鉢屋先輩がっ、任務に行ってた鉢屋先輩が重体です!!」

音の速さで僕の胸を貫いた。









「1年は組は大袈裟なんだよ。量が足りないから1回分包帯換えずにいただけなのに、すごい出血だとひっくり返るは、失神するは…」

新野先生と善法寺先輩が気の毒だったよ。

「そんなの全部お前が悪い。どうせまた敵をおちょくって深入りしすぎたんだろう?お前の悪い癖だよ三郎」

ギリギリと傷口を締め上げれば

「痛っ!痛っ!けが人なんだ、もう少し優しくしてくれないか雷蔵?」

「自業自得」

「どうした?機嫌が悪い」

「―――……」

ギリギリと締め付けられる。

「そんなに嫌か?自分の顔が苦しむ姿は」

「わかってるなら、いい加減人の顔を使わないでくれないか?」

「やなこった」

「三郎っ!?」

「私はね、雷蔵。お前の顔で死んでいこうと思うんだ」

ジクジクと痛む腕
痛いのは君なのに

「嫌がらせかい?」

「いいや、私のせめてもの幸せだよ」

ジクジクと傷む胸
痛いのは、僕

「?」

「もし私が殺されても、雷蔵じゃなかったから良いって思える」

「―――っ」

双児でもなければ、血のつながりもない

「この顔だったら、雷蔵を守って死ぬんだと思えて幸せだ」

なのに君は、優しい君は、酷い君は

「死ぬのが、大切な大事な雷蔵じゃなくて良かったってね」

痛覚までも、僕を縛る

「………それってやっぱり、嫌がらせじゃないか」


あるはずもない、君へと繋がる

不可思議な幻痛/ファントムペイン
認めたくない甘い痛み/スイートペイン


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