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問はず語り
「 梅雨入り 」
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今日の夕方辺りから、しくしくと左足首が痛いです。複雑捻挫(しかも2回)した部分なので、湿気に弱い。もうすっかり梅雨ですね。

遅くなりましたが、拍手有り難う御座います!
新旧とりまぜ、パロまじりなお礼文ではありますが、気に入って頂けたら幸いです。
自分はテストの時に新文がなかなか出ませんでしたが、御覧になれたでしょうか?
それがちょっと心配です;;

愛の比重って重要なのねと、ふと思います(何?)。いえ、別ジャンルのアニメの録りだめを見てたら、好きキャラが死ぬ回でして…。案外自分、すんなり見れたなと思って。同作品の別の好きキャラが死ぬ時は、その4~5回前から辛くて見てられなかったのに、今回は違うな、と。萌えの比重かと自己分析しています。
そんなとこから、佐助や幸村やチカや政宗は、相手が死んだらどうするだろうなと湿った頭でぼうと考えていました。それが今回の小話(佐助のみですが)と言うことで…
一応、チカサス前提な真田主従です。



痛みも想いも手放して微笑うのと
痛みも想いも抱えて泣くのは

どちらが幸せなのだろうか?

 

「たった一言で良い、お願いだから俺に命じてよ旦那」

常にある道化じみたものでなく、ひどく穏やかな声音
少し首を傾げて、困ったように笑う佐助


「『忘れろ』って」


涙もなく 嗚咽もなく 
取り乱すこともせず 嘆くこともせず

ただ、静かに


「そしたら俺、全部忘れるから。忘れてアンタの忍にちゃんとなるから」

だからお願い

「『長曾我部元親を忘れろ』って言って」

 

愛する者を亡くした痛みに耐えていた

否、堪えきれないからこそ、俺に懇願している

主の命令を

それに縋らなければ、己の理性だけでは壊れてしまうから


だから、この静かな声は押し殺した悲鳴なのだと

理解っている、のに


「命じて、幸村様」

助けてよ


恐らく、俺が願いを叶えて命じれば、この有能な忍は己に暗示を掛けて全て忘れるだろう

己が愛した男を

声を 姿を 想いを

亡くした痛みと共に

そうして、何事もなかったように笑って俺に仕えるのだろう

 

それは、泣くことも叶わない痛みを抱えた佐助にとって、唯一楽になる方法で
本人が望んでいることなのだと
理解していながら


それでも俺は―――

 

「それは、出来ぬよ佐助」

「―――………」


佐助に彼の鬼を忘れて欲しくなかった

想いを手放してしまったら

哀しみは失せるだろう そして 喜びも失うだろう

残るのは、心を亡くした抜け殻/忍が一つ…


だからこれは

「俺は、『忍』のお前ではなく、『人』のお前を失いたくない」

あまりにも利己的な答だった


佐助は、淡い笑みのまま 静かな声のまま


「酷いよ、旦那」


絶望した


「ああ…酷いな」


己が傷つけたと分かっていながら、それでも俺は

緩やかに壊れていく佐助の心を留めようと、その細い身体を抱いた

 

 

『幸いの在処』

 

ちょっと、当初考えてたものと違いましたorz
佐助は静かに傷付いていれば良い。幸村は、無意識でも意識的でも優しいからこそ佐助には残酷だと更に良いという痛い話です。

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