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問はず語り
「 一冊二冊… 」
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うーん…足が痛い。ファイルの上げ下げしてたら見事に筋が来ました。どんだけ運動不足?大いに扁平足が原因です。ファイルの入ったダンボールに○○課チョウソカベと書いてあるのががっつり気になった自分はいい加減痛々しく。そんなことしてる内に問題発生…!何回数えても合わない(泣)。自分の責任は勿論ありますが、何やら色々重なったようで…。ああでもやっぱり自分が悪い。本当、気をつけたいです。

そんなへこたれてる時分に拍手パチパチ有り難う御座います!!青いバーにとっても癒されておりますv

病んでる時ほどネタが書きたくなるのはいつもの現実逃避で…。久しぶりに小話を。もはや十勇士が定番になってきてる気が;;


「返せ穴山!それは伊三のまんじゅうだ!!」
「返せ小助!それは愚僧のまんじゅうだ!!」
「チビがいっちょまえにまるまる一個食えるわけないだろ?お前等は半分で充分だ」
『ちゃんと一個食えるぞ!!』
「こらこら、まんじゅう一つで騒ぐな鬼っ子共!。片付け手伝わないんだったら三人ともまんじゅう取り上げるよ?」
はあ、やっと供養終わったって言うのに、子供は元気だねぇ
溜息混じりにこぼすと、佐助は仏前を片付けた。今日は真田家の菩提を供養供養する日で、幸村の希望から佐助を始めとした十勇士全員が出席した。
曰く、十人は自分にとって家族だから、と。
その幸村は片付けを手伝いながら、不意に、
「なあ、佐助」
「何?旦那」
「早く戦を終わらせたいな」
「?そうだね、旦那としては早いとこお館様に天下を取って貰いたいだろうし」
「勿論、お館様に天下人になって頂きたいが……いっそ誰が天下を取ろうと、戦が終わらせられたらと思うのだ」
主の突然の言葉に、佐助は危うく木魚を取り落としそうになった。
平素、あれほど信玄を尊敬し、信玄が天下統一を果たすことを願っている幸村の言葉とは思えなかったから。
「一体どうしたの?まさか暑さで気分が悪くなった?」
「……佐助、俺は幼い頃に戦で父上を亡くした」
また唐突に話題を振られ佐助は訝しむが、静かに聞くことにした。
この主の話はいつも飛躍していて、けれどどこか理が一筋に通っていると、理解していた。
「俺は有り難くもお館様に育てて頂き、お前に面倒を見て貰ってここまで…家督を継ぎ、こうして父上の供養が果たせるまで成長する事が出来た。お前達/十勇士もいてくれたから、それまでの日々が辛かったとは思わぬが…」
それでもあの子等に俺と同じ思いはさせたくないと思うのだよ
「旦那…」
「読経を聞きながら、父上の事を思い出した。これまでの事も、戦場の事も。そうしたら、ふとそう思った。御仏の教えは、祈りの声なのだな」
平和で在れと願う
人の子の声
「悟りでも開いたつもり?」
「そうかもな」
「寧ろ親の心境かもね」
「そうなのかもしれぬ」
至極真面目に、幸村は頷いた。
「だったら、あいつらのためにも生きて勝って下さいよ」
「無論、だ。…ああ、それはお前にも言えるぞ佐助」
「俺?」
「俺にとっては、お前は『母親』なのだからな」
「『母親』、ね」
当然のこととして言われ、佐助は思わず苦笑を漏らす。
全くこの人といると、忍であることを忘れてしまう。
家族だと、そう思ってしまう、と。
しかしそれは、困惑しながらも、悪くない感覚であった。

 

昨日の法事で読経を聞いていて、ふと思った事から。まんま自分の思考を幸村に述べて貰ったものです。自分が不幸だなんてこれっぽっちも思っていませんが、だからと言って、同じ思いをする子供は見たくないな、と。出来れば幸せになって欲しいものです。
10代組を書いてると、妙に幸村を親に書きたくなります。
抹香臭く、青臭くもありますが、偶にはそんな願う話も。

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