昨日の続きで紅の「王様」。木全体を撮ろうとして花がロクに撮れなかった罠。見えにくいですが、下に赤いかぶりのお地蔵様が並んでいて何とも雰囲気のある景色です。大きいせいか、毎年夏の終わりにならないと満開にならないので、この景色を見るともう夏も終わりかとしみじみ感じます。
フリーの配布規約を若干修正しました。ご指摘を受けてから直すのにえらく時間がたって申し訳御座いませんでした。丸投げ同然で説明になっていなかったと反省です;;
お持ち帰りされる際は、フリーの後書きを参向にして下さい。
拍手パチパチ有り難う御座います!
雑食さ無節操さ満載ですが、何か少しでも気に入って頂けたら幸いです。
切り取り切り取りでボツネタの部分サルベージ第一弾。
今回は伊達いつから~。
「どうして、オラにそんなに優しいだか!?お侍は逆らう人間はみんな殺すはずだべ。 オラは…みんなの先頭に立って戦って負けて…だから、殺すために連れてきたんだべ? それなのに、なんで!?」
震えを抑え、身を固くし威嚇する。
己の身を守るために
赤を振り払う為に
一瞬、政宗は瞠目する。不意をつかれたような、そんな。
傷つけた、といつきは感じた。そして何故か、その事実が苦しい。
しかし、相手が口にした言葉は違うもので
「………名前、聞くの忘れてたな」
「…いつき」
「そうか…いつき達から見たら、武士はそう言う風に見えるんだな。全くその通りなのが痛い所だが」
淡く、緩やかに政宗は笑う。
それはどこか自嘲とも諦観とも取れる複雑なものであった。
「確かに、一揆の首謀者は見せしめで斬られるが…俺はそれが正しいとは思っちゃいねえ。 逆にお前達の恨みを深くして、余計騒ぎを大きくするだけだ。そんな不毛な事、俺はしない」
お前を斬ることもない、安心しろ。
言い、頭を撫でられた。
大きな手。
「それよりも、殺すよりももっとpositiveな解決方法があるはずだ。そのためにお前をここに連れてきた」
「何だべ?」
「大凡のことは予想出来るが、直接会って訊いた方が誤りが少ない。特に、お前のような子供が一揆の先頭に立つなんて末期的な状況じゃな」
政宗は笑みを深める。今度は幾分、自嘲の色が濃いように見えた。
しかし、次の瞬間笑みは消え、真摯な声が問うた。
「何でお前は、『それ』を振るう?」
『望』
出会い編。一揆鎮圧で保護→米沢に連れ帰るを経ての場面です。
いつきは武士が信じられなくてひたすら警戒。政宗は改めて戦が武士が民を苦しめてる現況を認識してショック。ウチでの二人の第一印象はそんな感じです。テーマ的には『泥土』に近く。いつきサイドで書いていたのですが、答がまとめきれずに行き詰まり…orz。ネタを変えて政宗サイドにしたら一気に書けました。伊達いつに関わらず、自分にとって政宗は結構動かし安いようです。
ここまで読んで頂き有り難う御座いました。
次回はチカサスのサルベージ~。