忍者ブログ
問はず語り
「 今日は何の日 」
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[11/03 のら。]
最新TB
プロフィール
HN:
葛西昭
HP:
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
OTHERS
Powered by 忍者ブログ
Templated by TABLE ENOCH


×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今日は小話がメインとなります。
何やら妄想が溢れて痛いことに…。
バトンは後日に回答させて貰います(いつもいつも有り難う御座います!)

また、昨日はエチャにてお世話になりました!
お相手頂いた彩桐さん、阿呆龍さん、唯乃さん、有り難う御座いました!そして、妙なテンションで痛いことばかり言って、ご迷惑をおかけしました;;本当にすみませぬ(土下座)。
素敵な絵やらお話から色々妄想を頂きました。


久しぶりに季節ネタと言うことで、小話を。
色々捏造や妄想(と言っても大したことないですが)が混ざっていますので一旦反転。何が来ても生暖かく見守って下さる方は、ずずいと反転でどうぞ。ジャンルは一応、チカサス+真田主従となっております。





「ねぇ、鬼の旦那。今日はみんながおかしいんだ」
薫風通る縁側に座し、佐助は小首を傾げてそう言ってきた。
「おかしいって、何がだよ?」
「妙にみんな親切なんだよね。真田の旦那は八つになっても団子団子って騒がないし、三好のチビどもは聞き分けがいいし…」
「佐助」
指を折って数えていると、襖が開かれ凛とした女の声が届く。
「才?」
「茶が入りました」
茶器と茶菓の乗った盆を捧げて、背の高い女が入る。
二人の前に盆を置くと、慣れた動作で茶を注ぐ。着ているものや姿から、この家の侍女と思えるが、隙なく構える挙措が尋常の女でないことを感じさせる。
給仕が終わると元親に向き直り、
「長曾我部の殿も、ごゆるりと」
一礼して、音もなく下がった。
女が部屋を下がると
「ね?才蔵も朝から『台所のことは全て任せて下さい』って、飯の支度全部やってるんだ」
まあ、何時かの時みたいに、竈を吹き飛ばさなければ別に構わないんだけどね。
「みんなってのは、今ここ/真田邸に詰めてる奴らって訳か?」
「んにゃ、『外』に出てる奴らもなんだよね~。いつもより報告が速かったり、頼んでない仕事までしてくれたり…一斉にってのが引っかかる」
「偶にはそんな事もあるんじゃねぇか。幸村も九人も、お前が忙しいって知ってるから気を遣ってるんだろ」
「そうだといいんだけど、何か、裏があるような気がして…」
釈然としない様子で、佐助は才蔵がいれた茶を一口含む。そして、あ、と何かを思い出し
「そう言えば、何日か前に竜の旦那と雪ん子の二人がいきなり来て、『してもらって嬉しい事って何だ?』って聞いてたな」
それを聞くと、元親はどこか面白そうに聞き返した。
「へえ、政宗といつきが来たのか。それで、お前は何て答えたんだ?」
「そん時は忙しかったしいきなりだったから、適当に『休みを貰う』って言ったけど…その後にね」
「まだあるのか?」
「前田の風来坊が来て、同じ事訊いた」
そこまで聞くと、元親は堪らず大声で笑い出した。
「ははははっ!慶次まで来たか!そりゃあお前、随分好かれたもんだ」
「?一体全体、何だって言うの」
それに
「これも珍しいよね、鬼の旦那から会いに来てくれるなんてさ」
「ん?まあ、いつも来てくれてるからな。偶にはいいだろ」
「…本当、分からないよ今日は。みんなが俺のやることやってくれちゃったもんだから、暇で仕方ないよ」
「なら、ゆっくりしてろよ。俺はお前といられりゃ、それで充分だからよ」
何なら、ここで寝てたっていいんだぜ
ぽんと自分の膝を、元親は叩いてみせる。
それに佐助は、今はいいよと微苦笑で返した。

面白がって笑いながら、本当のことを、言ってしまおうかと元親は考える。
だが、毎日忙しく立ち働く佐助が今日が何の日か知ったら、きっと機嫌を悪くするだろう。
彼を気遣う主や仲間達、そして元親自身の思いはただ純粋なものだから
ここは黙っておこうと、そう思うのであった。

しかし半刻後、右に伊三、左に清海の手を引いて庭先にやって来た幸村と三好兄弟の口から同時に『お母さんいつもありがとう』と言う言葉が出たことで、元親の気遣いは無駄になった。
主と子等の言葉を聞いた佐助が複雑な表情をしたのは、勿論言うまでもない。


ぎりぎり母の日と言う事で、オカンありがとうな話です。幸だけでなく、奥州組や慶次など、みんなにとっても佐助はオカンと言うことで(チカは女房/オカンと言う意味で 笑)みんなに祝って貰いました。
佐助にとっては、ありがた迷惑。喜んでいいのか何なのか、とっても複雑だとは思いますが(笑)。
そして、中途半端に十勇士を出してみました。霧隠才蔵と三好伊三入道と清海入道の三人。
才蔵は、拙宅では女子となっております。今でこそ佐助と交代で真田家の台所に立っていますが、当初は「かやくご飯」を作るために竈に火薬を入れて吹き飛ばしたというベタなボケをするクラッシャー。三好兄弟はステレオで話す、幸大好きなちびっこ達です。この兄弟と幸の三人でオカンに「ありがとう」を言わせるために書きました(激しく趣味)。
出来はともあれ、どうにか間に合って良かった、と。

ここまで読んで頂き、ありがとう御座いました。

PR
COMMENTS
TITLE

NAME

MAIL

HOME

PASS
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
TRACKBACKS
PREV | 39 38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 | NEXT
- HOME -
[PR]